「気」とは?

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「気」とは何か?

まず初めに、「気」と聞くと皆さんはどの様なイメージを持ちますでしょうか?とっさに「何か怪しい物」といったマイナスのイメージが湧いてくる方が多いのではないでしょうか。

確かに目に見えない物は存在を認識し辛いですし、インチキ武闘家のパフォーマンスやインチキ治療師がそれらを利用し、金儲けをしているといったイメージがどうしても拭えないのは、私自身も納得出来るところです。

しかし「気」の存在自体は長い年月をかけて研究され「電磁波のようなもの」「微粒子流」などと考えられており、それらが引き起こす現象から分析すると「気」は確かに存在しているようである。

古代中国では、宇宙ができる前に「気」があり、「気」から宇宙が生まれ、地球上の万物はすべて「気」でできていると考えられていました。「気」は生命の根源であり、「気」が常に体内を巡めぐることによって、体の機能が正常に活動すると考えられていたのです。逆に「気」が滞とどこおれば病気になり、離散すれば死を迎えることになります。

これが「気」の基本的な考え方で、それは今でも変わりません。現代においても「気」は“生命エネルギー”、“宇宙エネルギー”などと形容されることが多いようです。

世界気功フォーラム2007実行委員会編『気功の力』 より

「気」の種類

「気」には、おおきくふたつの「気」があるとされています。ひとつは、生命の誕生とともに父母から授かるもので、「先天の気」と呼ばれています。もうひとつは、生まれた後に自然界から摂とり入れるもので、「後天の気」と呼ばれています。
先天の気は、別名「真気」、「元気」、「内気」ともいい、生命の誕生と成長を担になう根源的なエネルギーと考えられています。そして通常、生まれてから年齢とともに減少していきます。気功を修練すれば消耗を少なくできますが、大事にしなければ早く消失し、なくなれば病死することになります。中医学では五臓(肝・心・脾・肺・腎)のうち腎に蓄えられるとされています。
一方の後天の気は、別名「水穀すいこく
の気」ともいい、呼吸と食事を通して自然界から体内に摂と
りこまれます。後天の気は、修練によって増やすことが可能で、これが先天の気を補います。中医学では五臓の脾ひに蓄えられるとされています。

世界気功フォーラム2007実行委員会編『気功の力』 より

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